薬の知識|外用塗布剤の塗り方

この記事でわかること
外用塗布剤の種類
外用塗布剤の塗り方

外用塗布剤の種類
 外用塗布剤は、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤に分かれます。
 軟膏剤、クリーム剤、ローション剤は、それぞれ異なる基剤から構成され、特性や使用方法に違いがあります。
 これらの製剤の選択は、個々の肌の状態や必要とする効果によって異なります。
 使用する際は、適切なものを選択することが重要です。
 疾患に対する治療を受ける際は、医師が選択します。
 軽度の状態でセルフメディケーションとして選択する際は、薬剤師や登録販売者と相談して選ぶようにしましょう。
 また、個々の成分や基剤に対するアレルギー反応にも留意し、使用後に異常を感じた場合は医師や薬剤師へ相談してください。

軟膏剤
 軟膏剤は比較的油分が多く、粘性のある性質を持っています。
 これは、主に水と油の混合物で、一般的に脂肪やワセリンなどの基剤を使用しているためです。
 乾燥した肌や湿疹など、皮膚の保護や保湿が必要な場合によく使われます。
 薬効成分を肌に保持しやすく、保湿効果が高いため、乾燥肌に効果的です。

クリーム剤
 クリーム剤は軽めの質感を持っており、水分含有量が多く、比較的すばやく肌に吸収されます。
 これにより、肌に潤いを与え、柔軟性を保ちます。
 乾燥した肌に対して保湿効果を求める場合や、炎症を鎮める目的で使われます。

ローション剤
 ローション剤は液体のような質感を持っており、外用塗布剤では水分が最も多く含まれています。
 これにより、軽くてさっぱりとした感触を与えます。
 軽い保湿や清涼感を求める場合に使用されます。
 一般的に、全身の保湿や日焼け後のクールダウンなどに利用されます。

外用塗布剤の使用方法
 軟膏を塗る際の手順は以下の通りです。
①手を洗う
 薬剤を塗る前に手を丁寧に洗って清潔に保ちます。
 これにより、塗布時に細菌や他の不純物が傷口に入るのを防ぎます。
②皮膚を清潔にする
 薬を塗る箇所を穏やかな石鹸と水で洗い、乾かしてください。
 もし傷や切り傷がある場合は、血や膿を除去し、清潔な状態に保ちます。
③軟膏の適量を取る
 医師や薬剤師の指示に従い、必要な量の軟膏を指の腹に取ります。
 適切な量については、以下「適切な軟膏の塗布量」の欄で説明します。
④塗布
 薬剤を傷口や処置が必要な部分に伸ばします。
⑤清潔に保つ
 軟膏を塗ったら、使用した道具を洗浄し、容器を密閉します。
 また、軟膏が服につかないように注意してください。
⑥処置後の手入れ
 使用後は手を再度洗い、軟膏が洋服などについていないかを確認します。

塗布と塗擦
 軟膏剤やクリーム剤の使用方法は伸ばして塗るだけの『塗布』と擦り込む『塗擦』の2つがあります。
 皮膚科的に使用する軟膏剤やクリーム剤では多くの場合『塗布』することになります。
 これに対し、スキンケアで保湿に使用する場合や、筋肉痛に使用する場合は『塗擦』することになります。

適切な軟膏の塗布量
 特別に指示された場合を除き、少し多いかなと思う程度の量を塗ってください。
 最近では、FTU(finger tip unit)という単位を用いて軟膏やクリームの塗る量を説明されることがあります。
 両方の手のひらの面積に対して約0.5gを1FTUとして、これを塗布する基準にしましょうというのが、この単位と考え方になります。
 1FTUは、25gや50gの大きめのチューブは人差し指の先端から第一関節までを1回、5gの小さめのチューブでは同じ長さを2回絞り出した量となります。
 このFTUという言葉を使って患者さんへ医師や薬剤師は説明することはあまりないと思いますが、塗る量の説明としてはわかりやすいです。
 FTUは、誰でも0.5gにならず誤差はあります。
 しかし、患者ごとに異なる指のサイズに合わせるため、比較的個体差を考慮した実用的な方法です。
 1FTUは、塗る量として多いと感じられるかもしれませんが、軟膏剤やクリーム剤は十分量を塗ることで十分な効果が得られます。
 塗る量が少ないと十分な効果が得られず、長期に渡って塗る必要が病気が治らないことがあります。
 なお、1FTUは本来ステロイドの軟膏剤やクリーム剤を塗布する場合の基準となる量です。
 軟膏剤やクリーム剤によっては塗る量が異なる薬もあるので、医師や薬剤師の指示に従ってください。
 塗布する量が不明な場合は、医師や薬剤師に訊いてから使用するようにしましょう。

その他の注意
 医師の指示に従って、薬剤を塗る頻度や方法を守ってください。
 定められた頻度や期間を守ることが重要です。
 もしも薬剤や軟膏の使用方法について不明な点がある場合は、医師や薬剤師に相談してください。

参考文献・サイト
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa39/index.html

タイトル写真提供|Bing Image Creatorにて作成
文章内写真提供|R+R Medicinals/o-dan

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